日常生活で自分の姿勢位置を考えて日々を送られている方は少数派だと思います。まず第一に正しい姿勢がなぜ良いのか? 簡単に言えば、脊椎の椎間孔からの神経を圧迫しない、首や背中の筋肉連鎖に負荷をかけないで生活できることが大切です。良い姿勢を維持することは、健康を促進し、ストレスの軽減や痛み疲労をも軽減します。
体に悪い姿勢は、頭痛、首や背中に痛みと疲労をためこみ血流循環の不全、脊髄神経問題のリスクを増加させます
デスクワークによる肩こり、首の痛みなどの健康問題は10年以上も前から起きていましたが、現在は ダブレットやスマートフォンの登場より低年齢層にまで進んできました、特に頸椎、目の視覚障害が目立ちより深刻になっています。
パソコンでお仕事している時の姿勢を考えたことはありますか? 背中を丸め肩甲骨の筋肉-僧帽筋またはそれらの筋肉に痛みを引き起こす姿勢、顎を前に突き出し、首を過伸展させての長時間の悪い姿勢はトリガーポイントの製作タイムです。健康に与える影響は大きく多くの痛みとしびれを招き入れます。 今一度、自分のお仕事中の姿勢を考えてみましょう
感情的ストレス、不安や抑うつは、背中や肩甲骨に痛みとして現れます。過度のストレスを受けると横隔膜運動に不均衡があらわれ吐き気、心臓動悸、首や背中に激しい痛み、呼吸が浅くなるなど、自律神経系と脳内ホルモンに影響がでます。また、消化器官である胃、腸に炎症が発生しやすく二次的健康被害がでやすくなり悪影響が出始めます。特に背中上部の僧帽筋、菱形筋のトリガーポイントが形成されやすく慢性的痛みの原因になります。
長時間のデスクワークによる悪い姿勢が続きトリガーポイントがいたる所に形成されやすい、筋肉組織の小さな領域に、酸素不足が多く発生し老廃物を蓄積し痛みに変わります。
下のイラスト画 赤のマークがトリガーポイントの形成です。
トリガーポイントが形成される原因ですが、過剰運動による筋肉損傷や運動不足による血流不足(筋肉代謝問題)、悪い姿勢や感情的ストレスによる筋肉の硬直が主な原因です。
このすべてのトリガーポイントがさらにイライラや痛みになり、最終的にはより広い筋肉の関連痛を引き起こす可能性があることを意味します。
悪い姿勢が大きな問題を含みます、トリガーポイント形成の筋肉、筋膜の緩和は一時的な痛みの解消にはなりますが、骨盤骨格バランス、椎間孔の拡大維持などの問題を解消し、痛みの長期解決に努めないといけません。
Photo by TriggerPointTherapist.com
僧帽筋トリガーポイントは相互作用により首、胸、体の側部にまでトリガーを形成します。
悪い姿勢で長時間のデスクワークを続けていると呼吸が浅く苦しくなった経験はありませんか、前鋸筋の筋肉緊張が肋骨間の運動を妨げ息苦しくなります、前鋸筋トリガーポイントが原因です。
一般的に、マラソン中にわき腹が痛い、喘息を起こしやす、深呼吸が思うようにできない、息を吐き出すと脇に痛みを感じる時は、前鋸筋トリガーポイントを疑ってください。生命に関わる問題をかかえています、早期のトリガーポイント治療をお勧めします。
前鋸筋が弛みますと、深呼吸が楽にできる様になり肩、首、背中の痛みが解消し、全身に酸素が行きわたります。
上の写真は頭部が前方に突き出した状態です、頭痛や首の痛みにつながる悪い姿勢を見せています。X線写真を見てください、今 お悩みをお持ちの方は、どちらの状態ですか?左の首は頭痛や慢性的な首の痛みにつながる、悪い姿勢を見せています。右側の首は、より良い姿勢で良い神経伝達能力をしめしています。
【後頭下筋群】上頭斜筋-下頭斜筋-大後頭直筋-小後頭直筋の筋肉が緊張し後頭骨神経を圧迫し脈を打つような頭痛、耳鳴り、目の疲労を併発しやすいです。
後頭下筋群
頭痛の予防だけでなく首、背中、肩甲骨の痛みにも後頭下筋群の緊張を緩和させる事が必要です。普段の姿勢に注意し、「顎を引く」ようにして猫背姿勢を予防し後頭骨下筋群を軽く伸ばすように心がましょう。
どこにいても出来る簡単ストレッチ運動を紹介します。立位の姿勢で軽く顎を引くだけです。5秒カウント×5秒リラックス×5回を目安に行ってください。慣れてきますと椅子に座りながらバス、電車、珈琲の時間など場所を選びません。
姿勢の悪さから肩甲骨、背中、首の痛みそして頭痛まで起きます。日常生活での姿勢を意識し、快適な生活を過ごしましょう。